英語について

「英語は発音より内容が大事」という意見について|ダライ・ラマ法王14世に学ぶ発信力

みなさん、こんにちは。

先日、 チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ法王14世 に関する記事が話題になっていましたが、改めて世界が注目するその高い発信力を考える機会になりました。

そんな中で、英語学習において時折耳にする
英語は発音とか文法よりも、喋る内容が大事だと思う」という意見があるのですが、

そちらと照らし合わせて、今回は考察をしてみました。

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もくじ

ダライ・ラマ法王14世とは

チベット仏教における最高指導者であり、精神的指導者

言わずと知れた、チベット仏教における最高指導者のダライ・ラマ法王14世ですが、
あまりその認知度は日本では高くないのかな?と感じたりします。

むしろその精神的指導者として精神的な豊かさを説く姿は、
物質主義的といわれる西洋諸国で注目されているようですね。

筆者の母校のアメリカの大学でも、
一般教養のクラスではダライ・ラマ14世の語録や著作の内容についての講義などが
たくさん行われていました。

世界に向けて、常に発信していくその姿勢

ダライ・ラマ14世は、とても高い英語力を備えています

英語はダライ・ラマ14世の母国語ではありませんが、
国際社会に向けてチベット情勢を発信していく必要があったダライ・ラマ14世は、
公の場で通訳などは介さずに、常に自ら英語でコミュニケーションをされています

ダライ・ラマ14世のリスニングスキルも高く、
西洋人が喋る早い英語もみな理解し、自身も堂々と喋られています

そのお姿は、本当に、尊敬しますね。

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ダライ・ラマ14世の英語発信力

発音の違いまでもが周囲を惹きつける要素になるレベル

ダライ・ラマ14世の英語の発音は、やはり西洋人の英語発音とは違っており、

ネイティブスピーカーの中では、「少し聞きづらい」と思ってしまう人達もいるようです。

それでも、ダライ・ラマ14世のスピリチュアルな影響力は高く、
「聞きづらい」なんて感じてしまうネイティブ達も、
そのスピーチは一字一句聞き漏らすまいと、真剣に耳を傾けます

そして、たくさんの人々が、ダライ・ラマ14世が発するメッセージに心を救われ、
“スピリチュアル・リーダー” としてその教えをもっと探求したくなっています。

余談ですが、筆者がアメリカに留学時代の友人は、
アメリカ訪問中のダライ・ラマ14世と対面する機会をもてたそうなのですが、
その瞬間には感動と温かな気持ちに溢れて涙が流れたそうです。

時折、英語発音を学ぶことはあまり重要ではないとする意見の中で、

英語は発音なんかより、話す中身が大事なんだよ。

という意見を効くのですが・・・

英語発音の重要さを問題にしなくなる程の、話の中身の高尚さとは、
ダライ・ラマ14世ほどのレベルのものをいうのではないでしょうか?

その一言一言に込められたスピリチュアルメッセージを、
世界中のたくさんの人々が、”人生の答え”を見出そうと真剣に聴きます。

そこには、ネイティブスピーカーとは異なる発音の響きはもはや気になりません。

むしろその違いこそが、
「自分たちの属する世界とは違うところからきた高尚な人物 」という印象を醸し出す一助になっている程に思えます。

ダライ・ラマ14世ほどの、世界が求める発信力 ー

それこそが、発音の違いすらも自身のブランディングの一部として融合させてしまえる程の領域
なのだと感じます。

・・となりますと、筆者含め世の大半の方達は、
まだまだ世界に向けた発信力を高めるために、
英語発音の矯正が必要といえるのではないでしょうか。

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物議を醸したインタビュー

冒頭に書きました、
ダライ・ラマ14世について話題になった記事の事ですが、

先日、ダライ・ラマ14世が、
自らの後継者についての英BBC放送のインタビュアーの質問に対し、
If a female Dalai Lama comes, she should be more attractive」と発言し、
物議を醸してしまいました。

自分の後継者が女性であるなら、より魅力的でなければならない ー 
と発言したのですね。

attractive という単語には、外見的に魅力的 、という意味があります。
beautiful などという単語とは違い、
attractive は異性に対する魅力 – という意味を含んでいます。

自分の後継者が女性ならば、男性にとって外見的魅力をもった女性であるべきだ ー 

という、現代的フェミニズム観点からみると、
ちょっと問題要素をはらんだ発言であったみたいです。

案の定、批判の声が上がってしまったようです。

ダライ・ラマ14世は2015年にもラリー・キングナウというトークショーで同発言をし、
今回はその時の発言を女性インタビュアーに再質問されての事でした。

ダライ・ラマ14世は、
その後すぐに公にて謝罪の声明を出しました。

確かに、女性ならば外見が良くなければいけない ー という発言は、
女性を objectify (物とみなす)するという印象を与え、

女性の権利やジェンダーの平等を謳う現代社会を生きる私たちにとっては
問題発言にも聞こえてしまうかもしれません。

ただ、もしかしたら、チベット仏教の文明、文化の中では、
それは差別観念とは別物の慣習であり、

現代社会の善悪概念とはまったく異なっているだけなのかもしれないですね。

日本においても、その歴史の中では現在と異なる社会的概念が当たり前とされていた時代もあったわけですし、

女子は親の為に、社会の為にこうでなければならない ー という概念がかつて当たり前の通念として存在したからこそ、ヨーロッパの女性のコルセットや中国の纏足などの例があるのかもしれません。

現代社会の女性の地位確立運動の概念の影響の及ばないところの世界観の中で生きているダライ・ラマ14世にとっては、
決して意識した女性軽視の発言ではなかったのであると思えます

実際の問題になったインタビュー映像では、
ダライ・ラマ14世はインタビュアーの質問に対して、
とても楽しそうに、無邪気ともとれるような朗らかな印象で件の発言をされています。

また、ダライ・ラマ14世は以前、
西洋人が自尊心の低さ(low self-esteem) に悩んでいるという事象の理解に戸惑ったそうです。

ダライ・ラマ14世を普段取り巻く世界に、
自尊心の低さという概念が存在していなかったからでしょう。

自尊心の低さに悩むことなんて、現代社会を生きる私たち特有の現代病であるのでしょうね・・。

というわけで、
やはり発信力がある人物の発言というのは良くも悪くも世界に影響を与えることが分かりますね。

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おまけの雑学的知識

余談になってしまいますが、
ダライ・ラマ法王14世は、英語表記では、
His Holiness the 14th Dalai Lama であり、”the” がついているところに注目ですね。

ダライ・ラマ14世という存在は、唯一無二、オンリーワンのタイトル(称号)であります。

名前に”the” がつく違和感は、日本人なら感じてしまうところですが、
オンリーワンの称号には the がつきますね。

アメリカ合衆国大統領しかり、日本の総理大臣にも the がつきます。
例:the President of the United States, the Prime Minister of Japan…

冠詞 “the” と固有名詞の概念は、頭で理解するだけでなく、
このように日々の文脈の中で、実践的に覚え、
自分の中に内在化(internalize) していくと良いと思います!

それでは、今日はこの辺で。

読んで頂き、どうも有難うございました。

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